Windows で Clash とは?どのクライアントを選ぶべきか

Clash はルールベースのプロキシフレームワークであり、Windows では単体の .exe をダブルクリックするだけで使える「公式アプリ」という形では配布されていません。実際には Mihomo(旧 Clash Meta)コアを内蔵したグラフィカルクライアントをインストールし、プロバイダから取得したサブスクリプション(設定ファイル)を読み込むことで利用します。検索で「Clash Windows インストール」と調べるユーザーが最初に迷うのは、かつて人気だった Clash for Windows が開発停止したあと、どのソフトを入れればよいかという点です。

2026 年時点で Windows ユーザーに最もおすすめできるのは、Clash Verge Rev です。Mihomo コアを採用し、Vmess・Trojan・VLESS・Shadowsocks・Hysteria2・TUIC など主要プロトコルに対応。サブスクリプションのワンクリックインポート、ノード遅延テスト、ルール分流、TUN 仮想 NIC、Merge 上書きなど、実運用に必要な機能が GUI で揃っています。本記事は Windows 10 / 11(64 ビット)を対象に、ダウンロード → インストール → サブスクリプション → プロキシ有効化 → TUN → トラブルシューティング の順で説明します。初めて Clash 系クライアントに触れる方でも、約 10 分でブラウザと日常アプリがプロキシ経由で動く状態まで持っていけます。

Clash for Windows からの移行:以前 CFW を使っていた場合、サブスクリプション URL はそのまま Verge Rev にインポートできることが多いです。ただし CFW 専用の古い設定断片や非対応プロトコルが混ざっていると読み込みエラーになるため、プロバイダに最新の Clash / Mihomo 形式リンクの再発行を依頼するのが確実です。

動作環境とインストール前の確認事項

インストールを始める前に、以下の条件を満たしているか確認してください。古い 32 ビット版 Windows や企業端末の厳しいグループポリシー環境では、管理者権限や TUN ドライバのインストールが制限される場合があります。

項目 推奨条件 備考
OS Windows 10 21H2 以降 / Windows 11 64 ビット必須
メモリ 4 GB 以上 8 GB 推奨(TUN 併用時)
ランタイム Visual C++ 2019+ Redistributable (x64) 起動エラー時にインストール
権限 管理者(TUN 利用時) システムプロキシのみなら通常ユーザー可
ネットワーク サブスクリプション URL へ到達可能 社内 FW でブロックされる場合あり

すでに他社 VPN クライアント(WireGuard、OpenVPN、Hyper-V 仮想スイッチなど)を常駐させている場合、TUN モード有効化時にルーティング競合が起きることがあります。可能であればインストール前に不要な VPN を終了し、Windows の「設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ」が他ソフトによって書き換えられていないかも確認しておくと、後のトラブルが減ります。

ダウンロードとインストール(Windows 最新手順)

出所不明の二次配布パッケージには改ざんリスクがあるため、当サイトの クライアントダウンロードページ から Windows 版インストーラーを取得することを強く推奨します。チュートリアルと同じ検証済みチャネルで入手でき、バージョン表記も本記事の手順と一致します。

ステップバイステップ:インストール

  1. ダウンロードページで Windows 64 ビット 向けの .exe インストーラー(またはポータブル版)を保存します。
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。UAC(ユーザーアカウント制御) が表示されたら「はい」を選び、管理者権限を付与します。
  3. インストールウィザードで保存先を確認します(デフォルトの C:\Program Files\ で問題ありません)。「インストール」をクリックしてファイルコピーを完了させます。
  4. 完了後、Clash Verge Rev を起動します。Windows ファイアウォール がネットワークアクセスを尋ねてきたら、「プライベートネットワーク」にチェックを入れて許可してください。
  5. タスクバー通知領域(トレイ)に紙飛行機アイコンが表示されれば、バックグラウンド常駐が成功しています。右クリックでモード切替や終了ができます。
SmartScreen によるブロック:署名のないオープンソースビルドでは「Windows によって PC が保護されました」と表示されることがあります。「詳細情報」→「実行」で続行できます。ただし、必ず信頼できる公式ソースから取得したファイルに限ってください。不審な「クラック版」「統合版」は避けてください。
初回起動後に画面が真っ白、またはすぐ終了する場合は、Microsoft 公式から Microsoft Visual C++ 2019–2022 Redistributable (x64) をインストールしてから再起動してください。Windows Update を最新に保つことも安定動作に役立ちます。

サブスクリプション(設定ファイル)のインポート

インストールだけではプロキシは動きません。プロバイダまたは自作ノードサービスから受け取った サブスクリプション URL をクライアントに登録し、ノード一覧と分流ルールを取り込む必要があります。一般的な形式は Clash / Mihomo 互換の YAML リンク、または Base64 エンコードされた複合サブスクリプションです。

URL からインポート(推奨)

  1. 左サイドバーの 「設定 (Profiles)」 を開きます。
  2. 右上の 「新規 (New)」「URL」 を選択します。
  3. URL 欄にサブスクリプションアドレスを貼り付けます(前後の空白・改行を入れないこと)。
  4. 「名前」に「メイン回線」「バックアップ」など識別しやすいラベルを入力します。
  5. 「インポート (Import)」 をクリックし、ダウンロードと解析の完了を待ちます。
  6. リスト内でそのプロファイルをクリックし、現在有効な設定(ハイライト状態)にします。

ローカル YAML ファイルのインポート

URL ではなく .yaml ファイルを配布している場合は、「ローカルファイル (Local File)」を選ぶか、ファイルをクライアントのプロファイルディレクトリに置いてからリストを更新します。オフライン検証や自作ノードのテストに向いています。

自動更新:プロファイル詳細で「自動更新 (Auto Update)」をオンにし、間隔(例:24 時間)を設定しておくと、ノードの増減やルール変更がサブスクリプションと同期されます。更新失敗時はリンクの有効期限、トラフィック残量、社内ネットワークのブロックを疑ってください。

システムプロキシ、送信モード、ノード選択

サブスクリプションを有効化したら 「プロキシ (Proxies)」 ページへ移動します。プロバイダが用意したポリシーグループ(「自動選択」「手動選択」「ストリーミング」など)とノード一覧が表示されます。ここで出口ノードと、トラフィックの扱い方(送信モード)を決めます。

送信モードの 3 種類

  • ルール (Rule):設定の rules に従い、国内は直結・海外はプロキシ——日常利用の推奨
  • グローバル (Global):ほぼ全トラフィックをプロキシ経由。ルール漏れの切り分けや一時的な検証に使います。
  • 直結 (Direct):プロキシオフ相当。速度比較や一時停止に使用します。

システムプロキシをオンにする

  1. 送信モードが 「ルール」 であることを確認します。
  2. メイン画面またはトレイから 「システムプロキシ」 スイッチをオンにします。
  3. 「プロキシ」ページでメイングループ(「ノード選択」「自動選択」など)を、遅延の低いノードまたは url-test 自動選択に設定します。
  4. ブラウザでテストサイトを開くか、「接続」ページでリアルタイム接続がプロキシ出口を通っているか確認します。
機能 キャプチャ範囲 管理者権限
システムプロキシ ブラウザ、多くの Win32 アプリ 通常不要
TUN モード システム全体の TCP/UDP 必要
ルール分流 ドメイン・IP・GEOIP 単位の振り分け 不要
ポリシーグループ横の 速度テスト で遅延を更新できます。対戦ゲームやビデオ会議では手動で低遅延ノードに固定し、日常ブラウジングは「自動選択」に任せる運用がバランス良いです。分流ルールの仕組みを深く理解したい場合は、当サイトの ルールベース分流ガイド も参照してください。

TUN モード:ゲームや CLI も含めてキャプチャする

システムプロキシは、プロキシ設定を尊重しないアプリ(多くのゲーム、curl、一部の Electron アプリなど)をカバーできません。TUN モード は仮想ネットワークアダプタを作成し、IP レイヤーでトラフィックを Mihomo に渡します。Steam、Discord、コマンドライン開発ツールなどをプロキシ下に置きたい Windows ユーザーにとって実質的な必須機能です。

  1. 「設定 (Settings)」TUN モード スイッチを見つけ、オンにします。
  2. 初回は UAC で管理者承認が求められます。「はい」で仮想 NIC ドライバのインストールを許可します。
  3. TUN スタック(gVisor / System など)は多くの場合デフォルトのままで問題ありません。
  4. 「接続」ページに tun0 関連のエントリが現れ、トレイアイコンの状態が変われば有効化成功です。
LAN アクセス:TUN 有効時に NAS・プリンター・スマートホームへ届かなくなる場合、ルールに IP-CIDR,192.168.0.0/16,DIRECTIP-CIDR,10.0.0.0/8,DIRECT が含まれているか確認してください。高品質なサブスクリプションには通常組み込まれていますが、なければ Merge 上書きで追加します。

よくある質問とトラブルシューティング

サブスクリプションのインポートが失敗する

① URL が完全か(末尾のトークン欠落がないか)を確認します。② ブラウザのシークレットウィンドウで同じ URL を開き、YAML が取得できるか試します。③ プロバイダが IP 制限や User-Agent 制限をしている場合があります。④ 会社・学校ネットワークがドメインをブロックしているときは、スマホテザリングで切り分けてください。

ノードがすべてタイムアウトする

プロキシ画面で速度テストを実行してデータを更新します。全滅の場合はサブスクリプション期限切れ、トラフィック枯渇、PC のシステム時刻ずれ(TLS 失敗)が疑われます。Windows の「日付と時刻」で自動同期をオンにしてください。クライアントが起動直後に落ちる場合は VC++ ランタイムの再インストールを試します。

プロキシオンでも特定サイトだけ開けない

送信モードが「直結」になっていないか確認し、一時的に「グローバル」でテストします。グローバルで開けるのにルールで開けない場合は、対象ドメインが分流ルールに含まれていません。Merge 上書きで DOMAIN-SUFFIX ルールを追加するか、プロバイダのルールセット更新を待ちます。

TUN オン後にインターネット全体が不通になる

まず DNS 設定と MATCH ルールの向き先を確認します。Hyper-V、Docker Desktop、他社 VPN と共存している場合は競合ソフトを終了して TUN を再起動してください。それでも改善しない場合は、一旦 TUN をオフにしシステムプロキシのみで運用し、ログ画面のエラーメッセージを手がかりに設定を見直します。

単機能の「ワンクリック加速器」や、更新が止まった Clash for Windows のような旧クライアントと比べると、Clash Verge Rev + Mihomo の強みは透明なルール分流、幅広いプロトコル対応、活発なコミュニティメンテナンスにあります。どのドメインが直結でどのノードへ流れるかをログで追跡でき、サブスクリプションを切り替えながら Merge で微調整も可能です。ブラックボックスに縛られず、自分のネットワーク環境に合わせてコントロールしたい Windows ユーザーに向いています。

もし「とにかく早く使い始めたい」「YAML を何度も読み比べたくない」という方には、当サイトが案内する Clash クライアントはサブスクリプション取り込み、ルールテンプレート、TUN のワンクリック有効化まで一連の流れが整理されており、本記事の手順どおりに進めればすぐに実用段階へ入れます。オープンソースの詳細は Mihomo GitHub で確認できますが、日常のインストールパッケージ取得は引き続き当サイトのダウンロードページ をご利用ください。

今すぐ Clash を無料でダウンロードし、スムーズなインターネットの新しい体験を始めましょう →